【NFL2020 Week1 プレイ分析】
ミスディレクションのさまざまな効果
2020-09-17
はじめに
Packers.com名物“What You Might’ve Missed”より。
今回は「ミスディレクション」をテーマに、6つのプレイを選んでいます。
動画は公式サイトより確認ください。
1: 第1クォーター11:03, 敵陣36ヤード, 1st&10
結果:WRラザールへの9ヤードパス
WRアレン・ラザール(13)へのタップパス(このプレーは前方へのパスにあたる)が出たこのプレーでは、オフェンスラインとバイキングスのオデニボ(95)に注目しています。
オフェンスラインはスナップして左へ動いており、これがミスディレクションになっています。
オデニボに対置するTEロバート・トンヤン(85)も同様に左へフェイントをかけてから右アウトサイドに進んでいきます。このフェイントでオデニボを置き去りにしたトンヤンは、アザールのブロッカーとして機能できました。
2: 第1クォーター3:24, 自陣25ヤード, 1st&10
結果: WRアダムスへの14ヤードパス
2本目はプレイアクションのミスディレクション。
オフェンスラインが右に移動するのに対して、QBアーロン・ロジャース(12)はRBウィリアムズ(30)へハンドオフフェイクをしました。
これに釣られた相手のLBエリック・ケンドリックス(54)は孤立し、脅威ではなくなりました。
そのあとはロジャースの右に配置されていたルーキーTEのジョサイア・デグアラ(81)がLBアンソニー・バー(55)のラッシュをブロック。
この隙にWRダバンテ・アダムス(17)がフィールドを横切り、ロジャースとのホットラインが開通しました。
3: 第1クォーター1:14, 敵陣44ヤード, 1st&10
結果: WRアザールの19ヤードラン
インサイドへのランと見せかけて、エンドアラウンドを仕掛けたプレーは、2つの動画で解説されています。
1つめは、このフェイクにLDEジャリン・ホームズ(90)が釣られ、RTエルトン・ジェンキンス(74)がOLBエリック・ウィルソン(50)にチャージをかけて、エンドアラウンドのためのコースを空けています。
またFBの位置にいるジョサイア・デグアラ(81)のリードブロックにも注目しましょう。デグアラも最初は左にフェイントをかけてから右アウトサイドに走り出したことで、CBマイク・ヒューズ(21)とSアンソニー・ハリス(41)の二人をブロックすることができています。
4: 第3クォーター9:50, 自陣22ヤード, 1st&10
結果: RBジョーンズの15ヤードラン
これまで紹介した序盤のミスディレクションによって、後半はシンプルなハンドオフを効果的に使えました。
オフェンスラインの左端に位置したTEジェイス・シュテルンベルガー(87)の横移動に対して、OLBケンドリックス(54)が釣られています。
5: 第4クォーター13:53, 自陣25ヤード, 1st&10
結果: RBのAJ・ディロンの8ヤードラン
残りの2つは、「ボーナストラック」として、WRラザールの効果的なランブロックを紹介しています。
このプレーではWRラザール(13)がSハリス(41)をブロックすることで、RBのAJ・ディロン(28)のランルートを空けています。
6: 第6クォーター13:09, 自陣33ヤード, 2nd&2
結果: RBタイラー・アービンの21ヤードラン
こちらのプレーも、Sハリス(41)をブロックしたところ。
RBタイラー・アービン(32)のジェットスイープを見破ったハリスはブロックにいきますが、これをラザールにブロックされてしまいます。
またラザールとマンツーマンになっていたCBホルトン・ヒルは、ラザールがパスルートを走っていると思い、それについて行ってしまったため、RBアービンのロングゲインを許すことになりました。
まとめ
というわけでパッカーズの成功したオフェンスの解説でした。
本文をそのまま訳すのがちょっと大変だったので、意訳に切り替えてみましたがどうでしょうか。
こうして紹介されると、TEデグアラそしてWRラザールのさまざまな強みが出ていた試合であることが分かりますね。
個人的に、アメフトは素人がきちんと見るのがとても大変なスポーツだと思っています。
そのためこういったプレイ分析を見ることで、普段の試合でも良いプレーに気づける可能性が大きくなってくると思います。
私もまだ「前に進めば嬉しい」程度なので(笑)、ぜひ一緒に観戦レベルを高めていきましょう!
コメントなどもお待ちしています。
Go, Pack, Go!