【NFL2020 Week1 試合結果】
グリーンベイ・パッカーズ vs ミネソタ・バイキングス
2020-09-15
試合結果
GB 43 - 26 MIN
「やっぱりロジャースだな」と、シーズン初戦で有無を言わせない結果を残してくれました。
ハイライト動画
試合展開
前半
パッカーズのオフェンスは、開始から安定した攻撃ができていました。相手のファウルに助けられた面もありつつ、レッドゾーン圏内まで進み、FGで先制します。【GB 3 - 0 MIN】
しかしバイキングスも調子よい滑り出しを見せます。QBカズンズからWRシーレンへのロングパスが決まると、要注意だったRBクックのランも止められず、TDを許してしまいます。【GB 3 - 7 MIN】
パッカーズも負けじと、エースレシーバーであるWRダバンテ・アダムス(17)を中心にレッドゾーンまで攻め込みます。しかしTDと思われたランプレーがスコアリングレビューで覆ってしまい、その後も4thダウンでギャンブルしますが得点を取れずに相手に攻撃権をゆずります。
モメンタムがバイキングスに流れるかと思いましたが、ここでパッカーズの守備陣が早速魅せます。CBジャイア・アレクサンダー(23)のセーフティが決まり、嫌な流れを払拭します。【GB 5 - 7 MIN】
これに応えるようにオフェンス陣もなんとかレッドゾーンまでは侵入し、FGを奪います。【GB 8 - 7 MIN】
ディフェンス陣はさらに奮闘を続けます。次のバイキングスの攻撃では、OLBザダリアス・スミス(55)の今シーズン初サックが決まり、このドライブを3rd&Outに抑え込みます。
するとオフェンスは、新人RBのAJ・ディロン(28)の初ランなどもありつつ、着実にレッドゾーンへ侵入し、最後はWRアダムスへのTDパス! 今回はスコアリングレビューも通り、モメンタムを引き寄せます。【GB 15 - 7 MIN】
この時点で残り時間は39秒。
最低でもFG圏内まで進みたいバイキングスに対して、またもやディフェンス陣が気を吐きます。なんとCBアレクサンダーがインターセプト! セーフティにつづくスーパープレーによってたった14秒で攻撃権を奪うと、QBアーロン・ロジャース(12)が見事な45ヤードTDパスをWRマルケス・バルデス・スカントリング(83)に通し、たった11秒でリードを広げます。【GB 22 - 7 MIN】
しかしまだ諦めるような状況でないバイキングスは、残り14秒を使ってFGまでこぎつけ、前半を追えます。【GB 22 - 10 MIN】
後半
お互いに決めきれないまま第3クォータが進むなか、バイキングスが勝負をしかけてきました。残り時間4分で4thダウンギャンブル。QBカズンズはCBケルビン・キング(20)を裏を狙うロングパスを選択しますが、これが届かず、攻撃権を失います。
反対に試合を決定づけるチャンスを得たパッカーズは、自陣39ヤードから攻撃を開始すると、3rd&5の状況からまたもやスカントリングにロングパスを成功させ、一気に相手ゴール2ヤード前に侵入。最後はWRアダムスへTDパスを通し、狙い通りモメンタムを完全につかみます。【GB 29 - 10 MIN】
最終クォータに入り、短い時間でTDを決めないといけないバイキングスは、QBカズンズのロングパスが増えます。これが上手いことハマり、パッカーズはあっさりとTDを許してしまいます。2ポイントコンバージョンも成功して11点差。なにが起こるかわからない点差です。【GB 29 - 18 MIN】
ファンの間にすこし不安が芽生えた瞬間でしたが、そんな悩みはすぐに消し飛びました。AJディロンの力強いランプレーも出ると、RBタイラー・アーヴィン(32)のエンドアラウンド、そしてWRアレン・ラザール(13)へのロングパス、TDパスが決まり、あっさりと差をつけます。【GB 36 - 18 MIN】
この時点で残り時間は10分。バイキングスのオフェンスは粘りを見せ、このあともTDを取りますが、パッカーズは時間をつかいながら、しかもTDでお返し。次のバイキングスのドライブもTDに繋げますが、時すでに遅し。
最終的な得点差は1ケタ台に収まりましたが、パッカーズが前半でつかんだ流れそのままに、試合巧者ぶりを見せつける展開で幕を閉じました。【GB 43 - 34 MIN】
勝敗のポイント、注目点
なによりもQBアーロン・ロジャースが文句のないプレーをしたことが、チームとしてもファンとしても、とても喜ばしいことでした。ドラフト1位のQBジョーダン・ラヴの影がちらついてしまう2020年ですが、「まあ今年は勉強の年だね」と安心してファンも選手も言えることでしょう。
そして試合の流れはCBジャイア・アレクサンダーが決めてくれました。あのセーフティがなければ、もう少し違う展開だったように思います。相手QBカズンズの勢いが(とくに前半に)見られなかったのは、このコーナーバックの活躍が大きかったですね。
オフェンスはランプレーで着実に前進できることを証明してくれましたし、レシーバー陣もさまざまなタイプのプレーヤーが活躍してくれました。個人的にはWRアレン・ラザールが「走れるWR」のようなポジションについたことが興味深かったです。オフェンスのパターンをより広げることになるでしょう。
細かいところとしては、LBのクリス・バーンズ(51)が良いプレーを見せたことも印象的でした。今年プラクティス・スクワッドから昇格した選手ですが、今シーズン通して期待したいですね。
スタッツ
QBロジャースは、7割以上のパスを成功させて364ヤードを獲得。レーティングは127.5(QBRは93)を記録し、やはりNFL屈指のクォーターバックであることを再認識させられました。
RB陣は、平均5ヤード近いゲインを記録。エースRBのアーロン・ジョーンズの他にもRBジャマール・ウィリアムズ(30)、そしてドラフト2位のAJ・ディロン、さらにはタイラー・アーヴィンもそれぞれ十分なプレーを記録していることから、シーズン通してRB陣にはある程度の活躍を見込んでよさそうです。
レシーバー陣は、WRダバンテ・アダムスの独壇場。パスキャッチ成功は14回で、156ヤードを獲得。早速シーズン1000ヤード獲得が見えてきました。またWRマルケス・バルデス・スカントリングも4回のキャッチながら96ヤードを記録。
心配なのはTEですね。TEジョサイア・デグアラ(81)そしてTEジェイス・シュテルンベルガー(87)がそれぞれ2度、1度しかターゲットになっていません。どういうタイプのTEなのかまだ把握できていませんが、TEがレシーバーとなる機会は今後も少ないかもしれません。
つぎにディフェンス面。CBジャイア・アレクサンダーがインターセプトとサックを記録。今年は初のオールプロ選出も予想されているようで、この調子で頑張ってほしいです。またスミス・ブラザーズが一人、OLBザダリアス・スミスも早速サックを記録しました。
そして新加入のILBクリスチャン・カークシーは、チーム最多の12タックル(ソロタックルは6)で、早速チームに貢献してくれました。RBクックを止めたプレーもありましたね。
キッキング、パント、リターンなどはまずまず。今年もKメイソン・クロスビー(2)のキックは安定していそうです。
その他、詳細なスタッツは、ESPNの記録より。
以降のスケジュール
次戦はデトロイト・ライオンズ!
同地区対決の2戦目であり、全体スケジュールから見ると「絶対に落とせない戦い」と見ています。
Week | 日時 | 対戦相手 | Home/Away | 勝敗 |
---|---|---|---|---|
1 | 09月14日(月) 02:00 | バイキングス | Away | 43 - 34 |
2 | 09月21日(月) 02:00 | ライオンズ | Home | - |
3 | 09月28日(月) 09:20 | セインツ | Away | - |
以降のスケジュールは、2020年のパッカーズの対戦スケジュールと、注目ポイントを参照ください。
まとめ
というわけで初戦を見事勝利でかざることができ、幸先の良いスタートとなりました!
私は日本野球ではスワローズを応援しているのですが、もうペナントレースは終了したようなものなので(笑)、今年の残りは(も?)割り切って、パッカーズ一筋で応援していこうかなと思っています。
まだ今年のライオンズ戦をチェックしていませんが、この勢いなら次回も大量得点、そしてディフェンスのスーパープレーを信じれます! ポジティブになれるうちにポジティブになっておきましょう。
やっぱりNFLが始まると楽しくなりますね。来週の試合も楽しみです!
Go, Pack, Go!