【NFL2020 Week11 プレビュー】
グリーンベイ・パッカーズ vs インディアナポリス・コルツ
2020-11-20
シーズンも中盤に入り、プレイオフが見えたチームと危ういチームに分かれてきました。
そのなかで6勝3敗の好成績を残しているインディアナポリス・コルツ。これまでに対戦したチームと比べても、強敵の部類に入ります。
リーグ首位につけるグリーンベイ・パッカーズはこの勝負をものにできるか。試練が始まります。
インディアナポリス・コルツの特徴
オフェンス
ポジション | 名前 | 背番号 | 備考 |
---|---|---|---|
QB | フィリップ・リバース | 17 | チャージャーズから移籍 |
RB | ナイヒーム・ハインズ | 21 | |
RB | ジョナサン・テイラー | 28 | ドラフト2巡目、全体41位 |
WR | T.Y.ヒルトン | 13 | |
C | ライアン・ケリー | 78 | プロボウル選出 |
G | クエントン・ネルソン | 56 | オールプロ選出 |
- オフェンスの基本は、たくさんのレシーバーを並べた体型からQBリバースの短いパス
- オフェンスラインが昨年と同じ布陣で安定している。被サック数はリーグ最少の9
- エースRBのマーロン・マックがIR入り。デプス・チャートではルーキーのRBテイラー(28)が1番手だが、注意すべきはRBハインズ。彼のカットバックはパッカーズにとっては驚異になりうる
- QBリバースがパスを投げ分けることもあり、突出した記録をもつレシーバーは不在。タイトエンドもランニングバックもレシーバーを務める
- フォーメーションからランまたはパスかを想像しやすい。具体的にはオフェンスラインにTEがいればラン、いなければパス、ぐらいの感じ
ディフェンス
ポジション | 名前 | 背番号 | 備考 |
---|---|---|---|
DT | ディフォレスト・バックナー | 99 | 49ersから移籍 |
DT | グローバー・スチュワート | 90 | |
OLB | ダリアス・レナード | 53 | オールプロ選出 |
OLB | ボビー・オケレーレ | 58 | |
MLB | アンソニー・ウォーカー | 54 | |
CB | ゼイビア・ローズ | 27 | プロボウル選出 |
- リーグトップのディフェンス
- とくにレナード、ウォーカー、オケレーレのラインバッカーが強力
- DTの2人も強力なので、中央への攻撃はほとんど効かない
- コーナーバックが相対的に弱点になるが、それでもCBローズほか、決して見劣りするレベルではない
- Week10までに「超一流のQB」と対決していないのが心の支えか(メイフィールドとラマー・ジャクソンとやったぐらい)。
インジュアリー・レポート(抜粋)
-
IR入り
- RBマーロン・マック
-
Questionable
- TEジャック・ドイル
- CBケニー・ムーア
主要メンバーは全員出場します。
パッカーズについて
今週もQuestionableが多いパッカーズ。
とくにWRダバンテ・アダムス(17)、TEロバート・トンヤン(85)、RBタイラー・アーヴィン(32)の出場が気がかりです。
また地味にセカンダリーの選手層が薄くなっています。コルツはレシーバーを多く使ってくるので、このあたりで差が出てしまうことが懸念されます。
一方で、CBケビン・キング(20)、WRアレン・ラザールが出場できそうなことがポジティブな情報です(ラザールはQuestionable)。
試合の注目点
コルツの勝った6試合は失点数が11、7、11、27、21、17と、ディフェンスが試合をつくるチームです。
一方で負けた3試合のうちひとつは、ブラウンズQBメイフィールド相手に32失点しています。
今回の試合の注目点は「パッカーズも同じぐらいの得点を残すことができるか」です。
具体的には4TDぐらい取って、あとはディフェンスが程良く守る。そのような結果を導くにはどうすればよいでしょうか。
注目点1: ディープゾーンのせめぎあい!
スタッツからも実際の試合の映像からも、コルツに対して気持ちよくオフェンスをするのは難しそうです。
相手にリードを握られる重苦しい試合展開になる可能性も高いでしょう。そのため一発で試合の流れを変えられるようなパスが欲しいところ。
ジャガース戦で見せてくれたQBアーロン・ロジャース(12)からWRマルケス・バルデス・スカントリング(83)へのディープパスがこの試合も決まる、と予想します!
プレイアクションで揺さぶり、ある程度時間をつくった上で、いっきに40ヤード長のパスを決める。
パントで終わるドライブがある代わりに、一瞬で7点が入るドライブもある。そんな試合になるかと思います。
注目点2: DEの外を走ってヤードを稼ぐ!
パス重視とはいえランもバランスよく仕掛けないといけないのが難しいところ。
中央へのランは高い確率で防がれると思うので、まずはスイープやオープンのランで、アウトサイドに攻め込めるかを見てみたいです。
WRアレン・ラザール(13)の復帰があれば、彼のクイックスクリーンを試してみてもよいかもしれません。
注目点3: どうやってブリッツを仕掛けるか?
QBリバースはベテランだけあって視野が広く、またオフェンスラインも安定しており、大量のサックを稼ぐことはできそうにありません。
しかしプレッシャーを与えないとショートパスをつながれ放題になってしまう。
どのようにブリッツを仕掛けるかが今回の悩みどころになります。
Week1のバイキングス戦であったようなCBブリッツが上手くハマるといいなと思いますが、DCの手腕に期待したいですね。
11月23日(月) 03:00より試合開始!
PACKERSFUNでは、なるべく楽観的に書くことを意識しています。しかし正直言って今回は勝てる自信がそこまでありません。
ランを完全に封じられ、パス重視になったところでインターセプトを喰らう。そんな展開もあると思います。
逆にこの試合を勝てると、その後のチームにも勝てる自信がつくはずです。
この試合が良い「シーズン成功の分かれ目」になることを祈って、
Go, Pack, Go!